秘密のゲーム



―ゲームしない?―

その言葉にどんな意味を含んでいるのかなんて知らなかった僕は、気軽な気持ちでその誘いを引き受けた。

まさか、こんなゲームだなんて思わなかったから。


『無理だってば!』

「大丈夫大丈夫!」

『バレるバレないの問題じゃない!!!!』

学校からの帰り道、親友の晋(すすむ)に今週の休みにゲームをしようと誘われた。

だから、僕はゲームをしに晋の家に来たんだけど、通された部屋にはいつもテレビに繋げっぱなしにしているゲーム機がなかった。

ゲーム機本体がなきゃゲームなんて出来ない。

せっかく家から新しいゲームを持ってきたのに。

とりあえず出されたジュースを一口飲んで、何のゲームをするのか聞いてみる。

すると、晋の口からは信じられない言葉が飛び出した。

『え?』

「だから、女装するゲーム」

何だそのゲーム…

ゲームと言うよりは罰ゲームだろ。

そんな事を考えていると、どこから持ってきたのか、僕の目の前に二着の洋服が置かれた。

「悠真はどっち着たい?」

『ど、どっちも嫌だ!』

「じゃぁ、別のならいいの?」

そういう問題じゃない。

女の子が着る洋服なんて、恥ずかしくて着られるわけが無い。

「こっちの洋服のが似合うんじゃないか?」

そう言って一着の洋服を僕に合わせてきた。

『ちょっ!着ないよこんなの!』

「何で?似合うよ?」

いくら抵抗しても無駄だった。

僕は必死の抵抗も空しく、晋に女の子の洋服を着させられてしまったのだった。




「出来たよ、鏡見て確認してみて」

椅子に座らされ、目を瞑っていた僕の肩をぽんと叩かれ、晋に渡された手鏡を覗く。

『ま、まじで!!』

鏡に映っていたのは、化粧をされて見た目は女の子になっている僕。

薄めのピンクのシャドーに少し太めに引かれたライン。

元々長かったまつ毛にもマスカラを塗られ、パッチリお目目になっている。

頬に載せられたチークも色白の肌によく馴染んでいて自然な感じだ。

カーラーを使ったこともあって長いまつ毛はクルンと綺麗にカールしていた。

「結構可愛くなってるでしょ?」

何だか凄く可愛くて、自分じゃないみたいだ。

「悠真?」

『え?』

「自分に見とれてたよね?」

『そ、そんな事ないし!』

確かに自分の顔に見とれていた。

でも、それは化粧をされて普段と違う自分が鏡に映っていたからであって、決して自分が可愛いとかそういうんじゃない。

―はず…。

クスクスと笑って僕を見てくる晋は、物凄く楽しそうだ。

『てかさ、女装とゲームって何が関係あるの?』

「それはね!」

『それは?』

僕を見る晋がニヤニヤしていて、何か企んでいる気がする。

女装させた時点で何か企んでいる事には気が付いてたような気もするけど。

何かもっと凄い事を企んでいるんじゃないかって不安になってきた。

「それは、今日一日女装して過ごして、誰かに男だってバレたら負けってゲームだよ!」

『何だそりゃ!!!』

一日中この格好で過ごさせるつもりなのか!

しかも、誰かにバレたら負けって意味が分らない。

でも、今日は晋の家族は出かけていて居ないし、誰かにバレる事は無いはずだ。

それなら負ける事はない。

『いいよ、そのゲームやってあげる。でも―』

「でも?」

僕だけこんな罰ゲームみたいな事をさせられるのは、流石に不公平だ。

『僕が勝ったら晋に罰ゲーム受けてもらうからね!』

「いいよ別に、で?何すればいいの?」

『えっと…』

晋に受けてもらう罰を何にするか決めてなかった。

しばらく考えてみるけど、なかなか罰ゲームは浮かんでこない。

「別に今考えなくてもいいけど?」

悠真が絶対負けるんだしと言うと、何故か晋がハンガーに掛けてあった上着を着始めた。

『どっか行くの?コンビニならついでにお菓子買ってきて!』

「何言ってんの?」

『え?』

「悠真も一緒に行くに決まってんじゃん」

『い、行けるわけ無いじゃん!!!』

やっぱり企んでたんだ!

こんな格好で外に出るなんて絶対に嫌だ!

「何で?折角化粧もして可愛くなったんだから、皆に見てもらおうよ」

『嫌だ!絶対に行かないからな!』

何を言ってるんだこいつは!

化粧をして可愛くなったってなんだって、皆に見てもらうなんて何を考えているんだ!

「ほら、上着これでいいでしょ?」

『無理だってば!』

「大丈夫大丈夫。バレなきゃいいんだから」

『バレるバレないの問題じゃない!!!!』

こんな姿を知り合いに見られたら僕の人生は終わったようなものだ。

バレなければ何も言われないとしたって、バレない保証なんてない。

もしも、もしもバレたりなんかしたら僕は笑いものになってしまう。

一生引きずる人生の汚点になるに決まってる。

「ほら、早くそれ着て」

『やだやだやだぁぁぁぁ!!!!』

僕は小さい子供みたいに、床で手足をジタバタさせて抵抗した。

「じゃぁ悠真の負けって事でいい?」

『こんな格好して外に出る位ならもう負けでいいよ!』

「ふーん」

『なに…』

床で転がっている僕の頭の傍にしゃがむと、またニヤニヤしている晋の顔が見えた。

「じゃぁ罰ゲーム受けてもらおうかな」

『何でだよ…』

「何でって、負けた人は罰ゲームを受けるのは普通だろ?」

そんな事聞いてない。

確かに僕が勝ったら晋に罰ゲームを受けてもらうとは言ったけど、僕が負けたときに罰ゲームを受けるなんて聞いてない。

それに、こんな格好をさせられている今だって十分僕にとったら罰ゲームみたいなものだ。

「罰ゲームは何がいいかなぁ」

晋の顔は不敵で、今よりももっと凄い事をしようとしている事が分るくらいニヤニヤしている。

「そうだ!じゃぁ俺のこれを―」

『!?』

目の前で見せられた物は、大きくなっている晋の――

「これを慰めてもらおうかな」

『む、無理に決まってんじゃん!!!』

僕は男だぞ!

何で野郎のモノを慰めてやらなきゃならないんだ!

てか、何で大きくなってんだよ!!

「じゃぁ早くそれ着て、行くよ」

『…分ったよ……』

あんなモノを慰めるくらいならこの格好で外に出る方が、まだましだ。

僕はしぶしぶ晋に渡された上着を着て部屋を出た。




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玄関までは行けたけど、いざ外に出るとなると、やっぱり腰が引けてしまう。

それでもさっき言われた罰ゲームを受ける位ならと思って、僕の中にある全ての勇気を振りしぼって外に出た。

「どこ行こうかなぁ?悠真はどこ行きたい?」

『…』

俯いて歩く僕に行き場所を聞いてくるけど、僕は黙ったままやり過ごす。

流石に声は出せない。

見た目はどうにかなっていたとしても、声だけはどうにもならないからだ。

「悠真?」

『…』

黙って俯く僕の顔を覗き込むようにしてくる晋はやっぱりニヤニヤしてる。

そんなことより、今の格好の僕の事を"悠真"って呼ばれる事が嫌だ。

女の子で悠真なんて名前の子はいないと思うし、そんな風に呼ばれ続けたら僕が男だってバレ可能性が高くなる。

「ゆーうーまー」

『…』

どうしたらいいんだ。

声は出せないし、これからどうやって会話をすればいいのか分らない。

こんなの本当に酷過ぎる。

悔しいのと恥ずかしいのとで泣きそうだ。

「何で涙目んなってんの?」

『…くっ』

「悠っ…!」

また名前を呼ばれそうになって、僕は目の前にある晋の口を手で思い切り塞いだ。

『な、名前、呼ぶのやめて…』

他の人に聞こえないように、声を小さくして言う。

モゴモゴと何かを言いながら頭を立てに振ったのを見て口を塞いでいた手を放した。

「ぷはっ!」

まだどこに行くかも決まっていないのに、今からこんなんじゃ先が不安でたまらない。

「ごめんごめん。じゃぁ悠ちゃんって呼ぶよ」

小さく頷いてしぶしぶ承諾した事を伝える。

「さて、どこ行こうか」

人が沢山いる場所は嫌だ。

知り合いが居るかもしれない。

なのにこいつはそんな事全く気にしていなかった。

「よし!駅前のデパート行くぞ!」

僕は出来るだけ激しく頭を横に振り、断固拒否した。

「大丈夫だって!」

絶対に行きたくない。

その場から動かなくなった僕を無理矢理連れて行こうと腕を引っ張られた。

「ほら、行くぞ!」

嫌だ!

絶対に行きたくない!

そうやって声に出して言いたいのに、この格好のせいで声が出せない。

声が出せないならと思って足を突っ張って抵抗する。

「大人しく、しろって!」

ぶんぶんと頭を振るけど、全く諦めてくれない。

腕を引っ張られて、それに抵抗する姿は、まるで綱のない綱引きをしているみたいだ。

「本当に、強情な、奴だなっ!」

どっちがだよ!

叫べるものなら叫びたい。

このままでは拉致があかないと思い、兎に角手を放させようと腕を振り回す。

すると振り回しすぎて上着が肌蹴てきてしまった。

「ほら、大人しくしないから、肌蹴てきてんじゃん!」

誰の所為だ!

このままじゃ肩口の開いた洋服まで肌蹴てしまいそうだ。

どうにかして手を放させようと、掴まれているのとは反対の手で晋の手を引き剥がそうとしてみるけどなかなか放れない。

「ほら、そんなに抵抗するから、人が見てるよ?」

『!?』

周りを見てみると横を通る人たちが僕たちの事をちらちらと見ていた。

「そうそう、大人しくしていればいいんだって」

僕は抵抗する事を止めて、手を引っ張られながら駅前のデパートへと連れて行かれた。





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デパートに着いて、先ずは何処に行こうかと壁に掛けられた案内を見る。

とりあえず最上階から見ていこうということになり、エレベーターで上る事になった。

「8階はレストランだから、7階でいいよな」

エレベーターに乗り、目指す階のボタンを押す。

このまま誰も乗ってこなければいいな。

そう思っていた僕の思いはすぐに打ち砕かれた。

―チーン

2階で止まったエレベーターが到着の音を鳴らす。

カップルが乗り込んできた。

僕は俯いて入り口とは逆を向く。

「何やってんの?」

見られたくないんだよ!

俯いてるから顔は見えないけど、絶対に面白がっているに違いない。

早く下りてくくれ!

そう心の中で叫んだけど、その願いも空しく叶う事は無かった。

「雑貨って何階だっけ?」

「7階じゃね?」

最悪だ。

下りる階と同じって事は、僕達が下りるまでずっとこの狭い箱の中にいるって事だ。

こんな近くにいられたらバレるかもしれない。

頭の中が少しパニックになってきた。

「あ!」

エレベーターの中なのに、彼女の方が少し大きな声を出した所為で肩がビクッと跳ねてしまった。

「雑貨は5階だ!」

どうやら目的の階は7階ではなく5階だったみたいだ。

一緒に乗っている時間が少し短くなった事に少し安堵し、自然と小さく溜息が出た。




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5階に着いてカップルが降り、その後は誰も乗ってくる事はなく、僕達は無事に7階で降りた。

「さぁて、何か見たいところある?」

声出せないの分ってるくせに、ニヤニヤしながら一々聞いてくる晋がムカつく。

「とりあえずぐるっと回ってみるか」

僕は小さく頷いて晋の上着の端っこを掴み着いていく。

まず向かったのは何故か眼鏡屋さん。

何で眼鏡屋さんなのかは分らないけど、とりあえず色々な種類がある眼鏡を見る。

晋は何個か試しにかけて鏡を見たりしていた。

何もせずににいるのはつまらなくて、僕もてきとうに眼鏡を掛けてみようとすると、晋に話しかけられた。

「ねぇ、悠ちゃん」

「?」

眼鏡を掛けようとしていた手を途中で止める。

「悠ちゃんって普段コンタクトだよね?」

普段僕はコンタクトを着用している。

でも、昔は眼鏡っ子だった。

「何で眼鏡じゃなくてコンタクトなの?」

それは―

「もしかしてさ、昔俺が言った事の所為だったりする?」

そのとうり、眼鏡を掛けていた頃、晋に言われた一言で僕は眼鏡からコンタクトに変えた。

眼鏡を掛けていた頃、晋に一言

「お前って眼鏡似かけると不細工だよな。」

と言われたのがコンタクトに変えた理由。

別に周りの目を気にしていたわけじゃないけど、流石に不細工って言われたのはショックだった。

だから眼鏡をやめて、コンタクトに変えた。

「もし俺が言った事が原因だったらごめん。」

『?』

何で今頃謝ってくるのか分らない。

別にもうそんなに気にしてないし、むしろ自分でも眼鏡は似合わないと思う。

「本当はさ…」

そこまで言って言うのをやめて、僕から離れていった。

見間違いかもしれないけど、言いかけて離れて行く時に、チラッと僕をみた晋の顔が少し赤かった気がする。

「早く来いよ、置いてくぞ!」

いつの間にかお店から出ていた晋に呼ばれて置いていかれないように追いかけた。

たぶん、さっきのは見間違いだろう。




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眼鏡屋さんから出て、次に向かったのは色々な小物が売っているお店。

でも、そこに置いてある物は女の子が好きそうな可愛いものばかりだ。

「これとか悠ちゃん似合いそうだな」

そう言って小さなクマのマスコットが付いたストラップを見せてくる。

確かに可愛いけど、こんなの絶対に付けたくない。

控えめに首を横に振って否定する。

「あ、こっちのも可愛いな!」

僕の反応を見る前に今度はモコモコした羊が付いているストラップを手にとって見せてきた。

何だか嫌がらせをしているというより、普通に楽しんでいるように見える。

こっちもいいな、あっちもいいなとか言っている晋の姿を見ていると、何だか僕まで楽しくなってきた。

「よし!これに決めた!」

何個目かに手に取ったストラップをニコニコしながら見つめている。

そう言ってストラップを持ったままどこかに行こうとしているので、付いていこうとする。

「会計してくるからちょっと待ってて!」

彼女へのプレゼントか何かだろうか?

でも、晋に彼女なんて居たっけ?

そんな事を考えていると、会計を済ませた晋が戻ってきた。

「よし、次はどこに行くか!」

さっきまで僕をからかっていた晋はどこに行ったのかと思うほど楽しんでいるようだ。




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ストラップを買ったお店を出た後も、色々なお店に行った。

洋服屋さんに行ったり、ゲーム売り場に行ったり、入り口の所にあったクレープ屋さんでクレープを買ってもらって食べたり。

そろそろ日も暮れてきて、上着を着ていても肌寒くなってきたから帰ろうという事になって、帰り道を歩いていた。

しばらく歩いていると、寒さの限界だったのか晋が僕の手を握ってきた。

「寒いな…家まで、ちょっと走ろうぜ」

そう言われて僕も握られた手に引かれて走り出す。




しばらく走ると、履きなれていない靴を履いていた所為で晋の速さに着いていけず、手を放してもらった。

やっぱり普段履きなれていない靴で走るのは大変で、足がもつれて転んでしまいそうだ。

『ふぁっ!?』

そんな事を思っていると、やっぱり転んでしまった。

晋は僕が転んだ後も気付く事無く走り続けていて、置いていかれてしまった。

早く晋を追いかけようと立ち上がろうとする。

『っ!!』

足を捻ってしまったのか、ズキっと足首が痛んだ。

このままじゃ晋がどんどん遠ざかってしまう。

どうしようかと思っていると、後ろから誰かに声を掛けられた。

「君、大丈夫?」

声のする方へ顔を向けると、そこに立っていたのは僕より少し年上位のお兄さんだった。

「足擦り剥いちゃってるね、立てる?」

手を引っ張って立たせようとするけど、足を捻っていて痛くて立ち上がれない。

『ぅっ…』

「ごめん、足捻ったりしたのかな?」

お兄さんは僕の腕を引っ張って立ち上がらせるのを止めて、今度は少ししゃがんで僕の脇に手を入れ持ち上げるようにした。

「ちょっと痛いかもしれないけど…」

そっと力を入れて持ち上げようとした時。

「悠真!!!」

走って先に行ってしまった晋が全速力で僕の名前を呼んで走ってきた。

「…」

お兄さんは僕を少し持ち上げたまま固まっている。

走ってきた晋は、はぁはぁと息を上げて目の前で止まった。

「悪いけど、そいつ…」

「…?」

晋は走って戻ってきた所為で息が上がり、途切れ途切れに話す。

「そいつ…俺のだから!!!!!」

『!?』

今、"俺の"って言った?

聞き間違い?

「そ、そっか…勝手に触れたりして、悪かったね…」

そう言ったお兄さんの声は明らかに動揺している。

「はぁ、はぁ…分ったんだったら、その手…早く放せよ…」

持ち上げられていた体を晋に渡されて、お兄さんはボソッと一言

「君、男の子…だったんだね…」

と言って走り去っていった。

「付いてこないと思ったら…こんな所で男に抱きしめられてるとか…」

『ち、違うよ…』

「違くないじゃん!!!」

そう怒鳴ってきた晋の顔を見る。

『え…?』

僕を見る晋の涙が何故かウルウルしていた。

「勝手に、他の男に触られてんじゃねぇよ…」

『ご、ごめん…』

流石に泣きそうな声でそんな事を言われたら僕だって反抗出来ない。

立ち上がらされた僕の肩に頭をこつんと乗せると、耳元でくすっと笑った。

『何がおかしいの?』

「お前さ…」

またくすくすと笑ったかと思えば、耳に息がかかる位に口を近づけて意地悪く囁いた。

「男だって、バレちゃったな」

『!?』

肩に頭を乗せたままくすくす笑う晋から体を離して離れようとする。

「お前、足捻ってんだろ?一人じゃ立ってられないくせに」

そう言って離れようとした僕の体を抱き寄せる。

『何で!?』

「何でって何だよ」

『男だってバラしたのは晋じゃん!!!』

さっき走ってきた時に僕の名前を叫んだから、お兄さんはきっとそれを聞いて僕が男だって気付いたんだと思う。

『晋が僕の名前叫んだから…』

僕が負けたら晋に言われた罰ゲームを受けなくちゃいけない。

あんな罰ゲーム受けたくない。

昼間見た晋のそれを思い出すだけで気持ち悪いのに。

「そうだな」

『そうだなって、それだけ?』

「負けは負けだろ?」

どうしてこんなに意地悪なんだよ!!

そんなに僕に触らせたいの?

何で僕なの?

てか、僕は男だよ?

それでも晋は僕に―

「ほら、帰って早く俺の慰めろ」

『い、嫌だぁぁぁぁ!!!!』

一人で歩けない僕は、無理矢理お姫様抱っこをされて、晋の家に連行された。



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女装娘×NH×NAVI☆

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